最終更新日 2025年5月8日 by ybercon
酸化せず電気も熱も良く伝える金は、工業を始めとして宝飾品や食用、そして通貨としても優れた価値を有しています。
金の利用は紀元前に始まり、時代を超えて人々の生活を支えたり、技術を発展させる重要な役割を担ってきました。
そんな金を高純度に精錬した純金は、1gで5千円以上、つまり1kgで500万円以上もする高価な物質です。
常温で酸素に触れる状態でも腐ることはなく、朽ち果てる心配もないことから、純金は扱いやすい実物資産として人気があります。
柔らかい金属なので傷には注意ですが、素手で触れても指紋がつくだけですし、腐食したり価値が目減りすることもないです。
金地金を購入して資産として保有する純金積立
純金を金融商品にした1つがいわゆる純金積立で、金地金を購入して資産として保有を行うものです。
同様の金融商品にプラチナなどもありますが、一般的に広く認知されているのはやはり純金です。
純金積立は少額で始められるメリットに加え、有事の際に資産を守るのに役立つ分散先になるメリットもあります。
(参照)株式会社ゴールドリンク 評判
金は発行元が価値を保証しているわけではなく、物質そのものに価値がある貴金属なので、物理的に実物がなくならない限り価値が保たれます。
その為、株式の株価のように会社の経営状態に右往左往する必要がありませんし、需要の変動以外の影響で価値が大きく下がる心配も少ないわけです。
長期的には価格が上昇している金ですから、投資としては安定していて堅実だといえるでしょう。
勿論、価格変動はあるので資産が増える可能性と共に減るリスクも存在しますが、しかしリスクが小さいのも確かです。
純金積立の注意点
純金積立は、長い歴史の中で価値が認められ続ける純金を積み立てる金融商品ですから、誰でも安心して積み立て始めることができます。
1ヶ月あたりの予算の目安は3千円からで、5千円や1万円など無理のない範囲で積み立てることが可能です。
注意点を挙げるとしたら、取り扱い会社が破綻した時に預けている資産が保証されるかどうかです。
消費寄託は取り扱い会社の資産と、お客さんから預かる資産をまとめて管理する方法なので、経営が破綻した場合に資産が手元に戻るかどうか怪しくなります。
破綻した会社が清算して残った資金が、純金を預けていた債権者に分配される形ですから、全額戻ってくる保証はないわけです。
一方、特定保管は取り扱い会社と純金積立の資産が分けて管理されるので、万が一会社が破綻するようなことになっても安心です。
預かり資産が保証される特定保管を選ぶ方が安全で賢い選択
このように資産形成を考えると、預かり資産が保証される特定保管を選ぶ方が安全で賢い選択だと分かります。
金地金を購入して自宅で保管する方法もありますが、盗難や紛失に火災などのリスクを無視できないので、安全に純金を積み立てたいなら取り扱い会社に預けるのが無難です。
純金積立商品を取り扱っているのは、主に地金商や鉱産資源関連の会社、宝石商といった企業で、証券会社や銀行でも扱っていたりします。
幅広く取り扱いがあるこれらの傾向から分かる純金は、誰もが価値を認める物質で実物資産として浸透している事実です。
純金積立は価格変動の影響を抑える、ドルコスト平均法で購入する取り扱い会社が殆どです。
ドルコスト平均法は購入金額を予め決めておき、金価格に応じて購入量を調整する考え方です。
こうすることで購入価格が平均化されるので、結果的に価格変動のリスクが減ることになります。
積み立て商品は基本的に取り扱い会社任せにすることが可能で、価格を決めておけば後は自動的に純金を購入してくれます。
株式のように張りついて価格の変動をチェックする必要はなく、1日における価格変動に振り回されることもないので気が楽です。
積み立て投資のメリット
自ら運用して積極的に利益を追求する投資と比べると、確かに積み立ては忘れた頃に資産が増えているという性質の金融商品です。
だからこそ長期運用に向いていますし、資産形成で将来の不安に備えることができるようになります。
収入が減る老後に生活できるか不安でも、投資の知識や経験がないと資産を増やすのは難しいです。
当然ながら資金力も重要になってきますから、本気で投資をしようと思ったら勉強と資金の確保が不可欠です。
積み立ては取り扱い会社に購入や管理を任せられる商品で、しかも毎月数千円程度の予算でも続けられるのが良いところです。
特別な知識や大きくまとまった資金を必要としませんから、収入が限られるサラリーマンでも専業主婦でも始めやすいといえます。
積み立てのみだと資産形成のペースには限界があるので、現実的には他の投資方法と組み合わせるのが賢明です。
複数の投資のうち、純金をコツコツ買い増す積み立てに取り組むことで、資産を守りつつ地道に増やして形成していけます。
まとめ
将来的に保有する純金をインゴットや金貨、宝飾品などに交換できることには夢がありますし、金価格が大きく上がったタイミングで売却して現金化できるのも魅力です。
いずれにせよ、実物資産は有事に強くもしもの不安の備えになりますから、金融資産と併せて賢く運用するのが正解でしょう。