核家族化がもたらすゴミ屋敷のリスクとは

最終更新日 2025年5月8日 by ybercon

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「ゴミ屋敷になる原因は?」

ゴミ屋敷が増加している背景として、核家族の増加が挙げられます。
2世帯が暮らす家庭の場合、家は伝統的に引き継がれていくことが多いです。
上の世代がなくてっても、あらたに下の世代が加わる形で続いていきます。
もちろん老朽化の問題があるため、途中でリフォームをすることが一般的です。
ところが核家族の場合は、そのような従来のフローには当てはまらない処置がなされます。
それは自分たちの子どもが独立したら、後で引き継がせるとことはしません。
たとえば、売りに出してマンションに引っ越すことも多いです。
子どもがいなくなったことで広いスペースは不要になります。
自分たち夫婦二人が暮らせれば、それだけで十分という考えが生まれるのです。

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家は大きな価値のある資産

老人ホームなどの施設に入るまで生活する人もいますが、いずれにせよ自分たちの世帯だけで終わらせます。
そう言われると、せっかく家を購入したのに勿体ないと感じる人もいるでしょう。
たしかに家は大きな価値のある資産ですが、それにこだわっていると支出が想定外に膨らんでしまいます。
外壁や屋根が劣化してきたら補修が必要ですし、内装も使っているうちに汚れることを避けられません。
そうなると前述のようにリフォームが不可欠ですし、そのまま使っているとさまざまな弊害が出てしまいます。
ですから、少なくとも1000万円ぐらいは必要だと見積もっておくことが大事です。
部分的に補修を繰り返した場合、一回当たりの支出は100万円以下で収まることもあるでしょう。
ところが、何度も繰り返しているうちに、トータルの金額は膨大になっていきます。
それでも、新しく住宅を購入する場合よりはかなり安く済みます。

引き継いでも生活しないケースが多く見受けられる

ただし、そう言われて満足できるのは実際に生活する場合だけでしょう。
実際には引き継いでも生活しないケースが多く見受けられます。
仕事や結婚相手の都合などにより、そこで暮らせないことは普通に起こりえます。
極端な話ですが、すでにマイホームを購入している場合、家を相続してほしいと言われても困ってしまいます。
もし引き継いでしまうと、これから手入れを続けていく責任が発生するのです。
その責任を放棄するとゴミ屋敷になってしまうので気を付けましょう。

ゴミ屋敷でも固定資産税を支払い続ける義務がある

ゴミ屋敷といえでも資産であることに変わりはありません。
したがって、固定資産税を支払い続ける義務も発生します。
経年劣化に従って固定資産税は安くなっていきますが、それでも無駄の出費であるのは確かです。
土地も一緒に相続したらそちらの分も納税しなければなりません。
もし借地なら賃料を支払い続けることになるでしょう。
どちらの場合も住んでいない限り、支払うことに価値を見いだせないのは確かです。
このような事態になることを防ぐ一番の手段は、親が何と言おうと相続を断ることです。
自分が知らないところで引き継ぐ事態を防ぎたいなら、相続放棄の手続きを済ませましょう。
ローンも残っている場合、これを行っておかないと借金まで背負うことになりかねません。
戸籍謄本など必要な書類をそろえて速やかに実行しておくのが得策です。

兄弟姉妹が集まって相談しておくのが理想

親が亡くなってから動き出すと遅い場合もあるので、生前から少しずつでも準備しておきましょう。
自分が相続放棄した場合、兄弟姉妹が引き継ぐことになりかねません。
トラブルに発展する可能性があるので、兄弟姉妹が集まって相談しておくのが理想です。
家を引き継いでも良いという人がいれば問題は解決です。
そうでない場合は、全員で一緒に相続放棄するように取り決めるという手もあります。
ゴミ屋敷の誕生を防ぎたいなら、このように望まぬ相続を防ぐことが重要です。
いったん家が自分のものになったら、資産として最後まで面倒を見なければなりません。
それには多額の費用がかかるため、後で考えれば良いという甘い考えは捨ててください。

重荷となって将来の負担になってしまう可能性が高い

重荷となって将来の負担になってしまう可能性が高いです。
自分だけでなく、配偶者や子どもにまで迷惑をかけてしまうリスクがあります。
ですから、少なくとも配偶者には事前に相談しておくことが理想です。
相続放棄を手伝ってもらうなど、有効なサポートをしてもらえる見込みがあります。
家族の生活に関係することなので、自分一人だけで抱え込まないことが大事です。
後でゴミ屋敷の存在が発覚すると、家族の一大事になって離婚問題にまで発展しかねません。
賃貸として貸し出すことも可能ですが、そのためには万全の状態に戻すことが必要です。
リフォームを要する場合も多く、そうなると想定外の出費につながるでしょう。
不労収入は大きな魅力ですが、それほど簡単に実現できるものではありません。
失敗するとゴミ屋敷になってしまうリスクがあるのです。

まとめ

自分で運営していける目処が立っていなければ、うかつに引きつけるのは良くありません。
長期的な視点で見て、十分な収益を得られそうな場合にのみ了承しましょう。
イニシャルコストとランニングコストを十分に検証する必要があります。