最終更新日 2025年5月8日 by ybercon
夏は避暑地でゴルフを楽しむ、涼しい季節は南国の海でリゾートを楽しむ、そういうことは誰しもが思う最高の余暇の過ごし方ではないでしょうか。
そうしたバケーションの過ごし方は海外から入ってきた概念で、主な観光地も海外が多いのですが、もちろん日本国内でもそうした観光地は数多く存在します。白馬のスキー場、軽井沢のゴルフ場、沖縄の南国リゾートなどなど、日本各地にあるリゾート観光地は国内外からの多くの観光客を呼び寄せています。
こうした産業は日本が誇る観光産業の輝かしい一面でもありますが、地球環境という面から見たら、注意しなければならないこともあるということに気づかなければならないでしょう。
それはどういうことかというと、開発行為による自然破壊です。
例えば、南国のリゾートを開発しようとしてホテルを建設したり、ヨットハーバーを建設するとします。たしかに人間にとっては快適な環境の整備になるかもしれませんが、実は海の中の生態系がめちゃくちゃになってしまっている、というようなことも起きているようなのです。
まず海の開発で影響を受けてしまうのはサンゴだといわれています。サンゴはその場所から動けないですから、開発が行われたとしても逃げることはできません。
そうして無残にもボロボロになってしまったりするのですが、サンゴは非常に成長が遅い生物としてもしられており、数百年かかってサンゴ礁が形作られるということもあるのです。
サンゴ礁がなくなってしまえば、そこをねぐらとしてくらす小魚はいなくなってしまい、小魚がいなくなってしまえば、それを捕食する大型の魚もいなくなってしまいます。つまり、その場所における生態系が完全に崩壊してしまうということなのです。
このように自然破壊は不可逆の悪影響を自然に対してもたらす場合があります。近年では過去の乱開発への反省から、過度の開発を規制するような法律もできているのですが、自然破壊に留意することは人類にとって重要なことではないでしょうか。