最終更新日 2025年5月8日 by ybercon
「建設業界って儲かるの?」
「建設業界の構造やビジネスモデルについて知りたい」
「ブラニュー株式会社さんの取り組みに興味がある」
建設業界とは、第二次産業に分類される建設全般の仕事を請負う人々で構成される業界の事を指します。
ちなみに、この場合の建築物とは、建築基準法によって規定される数種類の工事の事と思って下さい。
具体的には工事は大まかに3種類程あって、一般建設と特定建設、最後に指定建設が内訳です。
ブラニュー株式会社さんから見た一般的な業界意識
続いて一般的な業界意識としての話になりますが、建設業に従事する人達は、自らの事を「小売業ではなくて生産業者である」と見る事が多いという事も押えておきたいポイントになります。
例えばテレビ等の家電製品の場合は、「特定の誰かの為に製品を作るのではなくて、大多数のユーザーの需要を見込んで作る」という様な見方が出来ます。
オーダーメイドの件が無いわけではありませんが、相当なレアケースになる事は否めません。
それに対して建築物の場合は、建売住宅か注文住宅かの違いこそありますが、「生産者からオーダーを受けて作る」という事が多いです。
基本的にどれも単品生産になりますし、自然風土への対処や、施工主への臨機応変な対応もしていかなければならないという難しさも合わせるなら、やはり小売業の枠ではなく生産業と定義した方が得心がいくという事で結果的に今の様な意識構造になりました。
参考/ブラニュー
業界は現在総合組み立て産業と呼ばれる様な構造を持つ
そして、様々な臨機応変が求められる現場であるからこそ、建設業界の仕事は非常に複雑化する事となり、大手ゼネコンを筆頭に業界は現在総合組み立て産業と呼ばれる様な構造を持つに至っています。
単純に下請け会社がいるというだけでなく、あるいは屋根なら屋根の専門性を持った会社があったり、配管関係も用途に応じて専門家が数多く存在する様な形態であると言い直す事も出来ます。
更には複合化の結果、建設部門と販売部門が別ルートになっているというケースも珍しくなくなってきており、ユーザー視点で見るならば、上手くいけば販売会社へ出向くとワンストップで家を建ててもらえる等のメリットが見込める事も押えておきたいポイントと言えます。
ただし、当然デメリットも発生するもので、産業構造が複雑化しているという事は中抜きが発生しやすい事と紙一重でもあります。
販売部門と建設部門が別口である事の弊害という事で、値段が吊り上がってしまったり、連絡不行き届きによって施工主の意図と違う物が出来上がってしまう様なトラブルもない訳ではありません。
その辺りがどうしても気になるという場合でしたら、敢えて大きいゼネコンではなくて中小の建設業者と念入りに話し合って建物を建てた方が良いという事も少なからずあります。
事業開始の時点で労災保険関係が成立する
これ以外の押えておきたいポイントでは、建設業界においては「事業開始の時点で労災保険関係が成立する」という事が挙がります。
これは建設の元請負人が労災保険料を一括納付しておかなければいけないという、業界必須の義務と考えて下さい。
建設関係は仕事の性質上、何らかの事故や怪我の発生は避けられない物です。
そうなった時の予防措置ともいえる物であり、労災保険成立票を元請負人は事務所の見えやすい所に常に貼っておかなければいけないという義務も設定されています。
ちなみに、必ずしも一括で納付しなければいけないというわけではなくて、手続きを踏めば分割もOKですが、もしも提示していない場合は労災隠しに該当し元請負人は厳しく罰せられる事になってしまいます。
ただ、この時に深刻な問題を生むケースもあり、例えば前述した労災保険適用等は請負い契約を結んでいない場合は無効扱いになってしまう事もあります。
分かりやすく言えば、建設業者として仕事を受けたのではなくて、一般的な雇用関係であったり派遣労働者と同じと定義される事となり、この場合に責任を持つのは建設会社ではなくて派遣元の会社になります。
必要な工事内容の単価を割り出しつつ、日当をその分支払う形式の雇用関係の時は特に注意した方が良いとも言いなおせますが、派遣関係の場合は責任の所在がアヤフヤである事も少なからずあり、この辺りのトラブルが時折深刻な騒ぎに発展してしまう様なケースも決して少なくありません。
(※怪我をした後に、誰も補償をしてくれず泣き寝入りになってしまう様な事も)現在進行形の問題でもあり、業界全体での改善を図っている事案とも言えます。
まとめ
最後にそんな建設業界と関わる時に、例えば注文住宅をお願いするのでしたら、良い会社を選ぶ場合の基準として明細書をしっかり出してくれるかを見る事をおすすめします。
堅実な会社である場合、釘一本に至るまで、明細に記入する物です。
工法に関しても分かりやすい説明がある物で、その辺りを目分量で済ませている節がある会社は要注意と思って下さい。
後はトラブル発生時の保険の有無も、必ず押さえておきたいポイントです。
建設工事は何が起きるか分からない物であり、自然災害で建築物が大打撃を受けてしまう様な事も無いではありません。
そんな時にしっかり補償をしてくれるか否かで安心感が全く変わります。
出来れば此処に、施工終了後のトラブルへのアフターサポートが確認出来れば申し分ありません。