現代で映えるオーガニックハウスの考え方

最終更新日 2025年5月8日 by ybercon

オーガニックハウスとは?

オーガニックハウスは有機的な建築物を指す、フランクロイドライトが根付かせた言葉です。

有機的といってもピンと来ませんが、ロイヤルウッドなど自然環境と共存して長く住める家、そう考えれば理解が深まります。

現代の住宅は流行による移り変わりに曝されやすく、数年後にはもう古くなるといったケースが少なくありません。

また住宅自体の寿命が軽視されているので、老朽化が進めば新築時とは様変わりしてしまいます。

オーガニックハウスではその時その時の最新技術を活かしつつ、長期的に心地良く過ごせる家造りを追求します。

設計思想として最高峰と評価する声もありますから、家造りや購入を検討している人にとっては見逃せないでしょう。

コンクリートに慣れ親しんだ日本人には、有機的という考え方は新鮮で驚きを与えてくれます。

日本では残念なことに、家は完成した直後から少しずつ価値が低下する傾向です。

高温多湿で自然災害が多いのも理由ですが、家に対する価値観が欧米と異なるのも原因です。

欧米では家を購入したら終わりではなく、住み続ける中でメンテナンスを行う文化があります。

更に資産価値の維持を前提としているので、家の扱い方がまるで違います。

DIY精神が根付いている欧米でオーガニックハウスが生まれた背景

日本でも古い家はリフォームという形でメンテナンスされますが、これでは大きなコストの発生が免れません。

逆に欧米はDIY精神が根付いているので、大抵の劣化や不都合は自分たちでなんとかしてしまいます。

ロイヤルウッドなどのオーガニックハウスはこのような精神の根源、あるいは発展形とも呼べる考え方の一つです。

家は人が住み自然環境に曝されることから劣化は避けられませんが、それでも上手く回避して共存できる方法はあります。

設計上の劣化防止策は代表的な共存案で、徹底した土台造りが大きな違いです。

湿気や地震の影響を最小化する為に注力されますから、実はこの部分の施工にとても手間が掛かります。

しかしそのお陰で建物の寿命が延びたり、安心して暮らせるようになっています。

肝心の壁は外気の影響を受けにくい造りで、雨水と共に内部に浸入しないのが特徴です。

一旦外気を壁内部に取り込みはするものの、断熱材や石膏ボードに含まれた湿気を一緒に排出できます。

これによって日本の住宅の課題だった、壁の結露による住宅の劣化が大幅に改善できます。

空気の通り道は勿論床下にもありますが、壁を通って天井に抜ける造りとなっています。

それにより住宅の外壁側の湿度が適度に保たれ、壁の内部で結露を起こりにくくすることに成功しました。

一方で100年経っても変わらない、本当の意味で長く住める住宅の秘密は他にもあります。

個性的なデザインはインパクトを与えますが、長期的な視点で考えると飽きを感じさせます。

資産価値が下がりにくく、長く住める

反対にシンプルな家は飽きさせない代わりに、これといった面白みもないのが現実です。

所がオーガニックハウスの思想では新しい視点に立って、有機的なデザインの獲得に成功しています。

外観は素朴ですが、洗練されていて随所に拘りがあることが分かります。

異なる素材を上手く組み合わせる方法で、活き活きとした住環境が確立できるのも強みです。

住宅なので少なからず劣化はしますが、風化はしないことから資産価値が保たれます。

そこに住む人には飽きがなく、何時でも気持ち良く過ごせる可能性が高くなるといえます。

大きな窓や外光を採り入れる設計ですから、毎日の風景を飽きさせるどころか、新鮮味を与えて楽しませてくれるでしょう。

文字通り生きているかのような家なので、有機的な建築、オーガニックハウスと呼ばれています。

有機性は屋内にも浸透していて、例えば部屋と部屋や人同士の繋がりを大切にします。

核家族化が進んだ現代社会では、コミュニケーションが減って家族の絆が希薄化しています。

ただ社会で人は一人では生きていけませんし、人とのコミュニケーション能力が求められます。

有機的な家は人の繋がりを取り戻して、人間らしさを再認識させてくれる場所にもなります。

会話が増えて何でも話せるようになったり、自己表現が上手くできるようになるので、喜怒哀楽が増して笑顔も増加するはずです。

火に対する思いも有機的な建築ならではで、暖かさと優しい明るさが得られる暖炉が象徴的です。

火を使うので安全性は気になる所ですが、その安心は優れた防耐火性能によって実現しています。

木造なのに耐火性能が優れていて、しかもこの造りは標準で設計に織り込み済みです。

つまり万が一の事態も想定されているからこそ、理想ではなく現実として100年暮らせる家になっています。

拘り抜かれた家なので、住宅の価格に関しては仕方のない部分があります。

ただし資産価値の下がりにくさと長く住めることを思えば、むしろ安い買い物と感じられても不思議ではありません。

国内外で高く評価されている設計思想ですから、この考えを採り入れて造られた家は完成度が高く本物です。