社員旅行で後々困らないために

最終更新日 2025年5月8日 by ybercon

誘われて致し方なく参加する場合も、積極的に参加する場合にしても社員旅行は通常の業務を共同で行う者同士で一緒に行動することを余儀なくされる行事です。

従って、「旅の恥はかき捨て」のごとく、その時限りの行動で迷惑をかけた人と会わずに済むというものではありません。

社員旅行での行動が数週間、場合によっては数年にわたって人の口に上がる可能性があることを認識すべきです。

関連記事:社員旅行おすすめ

軽い世間話のつもりでも、そこで自分の口から出た話題が誰かの心の琴線に触れるかもしれません。

単なる友人関係と異なり、会社に勤めれば上下関係もあり、同じ部署でもたちがの違う人が一緒に行動しています。

それらの人への気遣い無しに不用意な発言をするとその後の自分の立場すら危うくすることもあり得ます。

仮に、噂話や軽い情報交換であっても相手の意図を全く想像することなく同調するのは危険です。

企業側の主催者は、「社員旅行は社員同士の親睦を深めて普段は交流のない人とも社員旅行を通じて仲良くなってもらいたい」というような紋切り型のアプローチを求めてきます。

しかし、本当に単純に交流を深めて通常の業務の中では現れてこない人のキャラクターに触れるためならば、忘年会や新年会などの短時間の交流でも十分である場合もあります。

ところが、旅行となると一日24時間ずっと一緒に過ごすので、言葉通りに風呂などの裸の付き合いまで関わることになります。

 常識的には問題のない行動でも、発言力の有る他の社員の前でマイノリティであることが判明するのは避けたい ものです。

確実に自分の得になる情報でない以上、社内であからさまにする必要はありません。

誰も個人のプライバシーに関する発言を強制する場所ではないからです。

しかしながら、長時間一緒に他人と過ごしていると、油断して日頃は話さないような話題について言葉を漏らしてしまう場合もあります。

話す相手が良識を踏まえた人であり、なおかつ人事についての考察をする立場にない人なら問題はありません。

まさに普段はできない腹を割った交流を実現することができます。

但し、そこにおいても誰が聞いているか分からない状況下で自分の事を必要以上に話すのはやはり控えた方が安全です。

何のしがらみのない友人関係とは違い、収入を得るための手段としての職業である会社員の立場は、常に会社から監視されていると考えるべきです。

空気を読まない自由な発言は社員旅行においてはかなりリスキーであると認識した方が良いでしょう。