最終更新日 2025年5月8日 by ybercon
音楽大学は、音楽系専門課程を専攻する専門大学です。
音楽系専門課程とは各楽器の演奏力を鍛えたり、指揮法や作曲法などを学ぶジャンルを指します。
入る前からある程度の経験値が必要そうに思えますが、実際には大学から本格的に学び始め、将来的な職業に繋げていく人も少なくありません。
そのためいつの時代も安定して人気がある、大学の種類と言っても過言ではないでしょう。
一番のポイントは入学試験
芸術大学の中にも類似する学科は存在し、それも含めれば上野学園はじめどこへ進学するのかの選択肢も豊富にあると言えます。
ではそんな音楽大学に未経験者が入るためにはどういった準備をすればいいのか、やはり一番のポイントは入学試験にあります。
実は音楽大学のほとんどは、所謂ボーダーフリーと呼ばれる偏差値が低い、或いは計算できないところが大半です。
入学試験に純粋な学力を求めないところも多いため、他の同級生が行っているような受験勉強とは違う形の準備をしなければいけません。
これを実践するためには、まず自分がどこに進学したいのかを早い段階で決めておくことが大切です。
目標となる第一志望の大学が決まったら、次にどの学部や学科に入りたいのか、それに伴ってどのような試験内容が用意されているのかを調べておきます。
音楽大学の試験内容は個性的
ここからが、ようやく試験対策の本番です。
音楽大学の試験内容は個性的で、一般的には実技的な試験による技術の披露を求められます。
最もメジャーなものとして挙げられるのが、専攻実技試験です。
これは声楽科なら歌、ピアノ科ならピアノといった風に、自分が大学で勉強したいと思っているジャンルでどれくらいのスキルを持っているのかを試されます。
誰が聴いても上手なレベルなら文句なしで合格圏内、一見下手に見えても表現力や将来性を評価されれば意外と合格できることもあるのが面白い点でしょう。
そんな専攻実技試験では課題曲と自由曲の2種類が指定され、時間指定も学校別で細かく設定されている場合があります。
もし課題曲と自由曲のどちらかに自分の得意な曲が含まれていれば、合格がグッと近くなるかもしれません。
この着眼点から進学先を決めるのも、立派な試験対策なのです。
楽典と呼ばれる試験内容も存在する
次に、楽典と呼ばれる試験内容も存在します。
楽典とは音楽の基礎知識がどれくらいあるのかを試す試験で、楽譜への知識や音楽のルールへの理解度を求められます。
極めて基礎中の基礎といった問題も多く、実技的な内容でない分だけプレッシャーも軽いのが特徴です。
ただしこの楽典がどれくらいの重要度を占めるのかは、大学によって違いがあります。
あまり楽観視して臨むと合否に大きな影響が出る可能性もあるので、最初から自信がある人でもしっかりと復習して確認しておくと安心です。
その他に調音という試験は、ポピュラーでありながらも未経験者には特に難易度が高いことで知られています。
この調音とは予めピアノで弾かれる音を聴いて、その音が何なのかを楽譜に書くことで回答とします。
先述した楽典の内容も含まれており、さすがに短期間の練習や勉強だけで急にできるようにはなりません。
未経験からの入学を目指すのであれば、この調音が設けられている学部や学科は目指さない方が賢明でしょう。
英語や小論文、国語力を試される形式の試験も
そして音楽大学の試験内容には、英語や小論文、国語力を試される形式の試験も存在します。
実技とセットで開催されることが多く、高校までにどれくらいしっかりと勉強していたのかを確認されます。
あまり難しい問題は出ないと思っていて構わないのですが、実技で圧倒的な成績を残せても英語や小論文で躓いて不合格になるというケースもないわけではありません。
ですから独断で比重が軽いだろうと思い込むのは避け、最低限高校レベルの英語力や文章力は身に付けておくことが望ましいです。
以上のように、音楽大学では趣向を凝らした入学試験が沢山あります。
実際に合格して入学を目指すなら
このことからも判りますが、実際に合格して入学を目指すなら、どの学部や学科に入りたいのかと同時にどの試験なら自分に向いているのかを考えてみる必要性も高いです。
全くの未経験からでも入学できる可能性があるのは、楽典などのように机上の受験勉強で対策できるジャンルが存在するからなのです。
逆に専攻実技試験や調音は、経験値と専門知識の両方を求められます。
例えば高校1年生や2年生の春といった、早い段階から準備をしていけば十分に間に合う計算はできるでしょう。
ところが2年生の秋や3年生になってから準備を始めると、焦りも生まれて上手くいく保証が持てません。
浪人覚悟という話なら別ですが、現役での合格を目指したければやはり身の丈に合ったところを選ばざるを得なくなります。
まとめ
どこへ進み何で自分を試すのか、いつから準備を進めていくのか、これが最も大切なことでありこのお話の総まとめです。
未経験でも諦める必要はなく、色々な形で門戸が開かれていると思ってください。
先入観を持たずに挑戦していく気持ちも、大切なポイントに含まれることです。