今注目されている資格の1つにUSCPAがあります。
これは米国公認会計士という名称でも知られており、アメリカの資格試験でありながら幅広い国で注目されている事が特徴です。
近頃は日本でも知名度が高まっていて、この資格の取得を推奨する企業が増えたり、これを持っている人物を雇用しようとする企業も多くなっています。
経理業界で働いている人、公認会計士の資格を持っている人であれば、取得を検討しているかもしれません。
取得がおすすめの資格ではありますが、合格を目指すのであれば知っておくべき事もたくさんあります。
合格までに挫折してしまう、合格してから取得しなくても良かったと後悔する事を防ぐためにも、これに関して理解しておかなければならない事をチェックしておきましょう。
USCPAの受験資格
USCPAは大学を卒業している人で特定の単位を取得している人であれば受験する事ができます。
何年の実務経験が必要などの縛りはないので、多くの人が受験しやすい資格です。
合格すれば転職に成功しやすくなる、海外進出できる可能性が高くなる、難しい業務に携われるようになるなどの理由から取得を検討する人が多いと言えます。
魅力的な資格である事には間違いがないのですが、これを取得する事はかなり大変だという理解が必要です。
USCPAの合格率
過去の合格率をチェックしている人の中には、半分近くの受験者が受かっている事を知っている人もいるでしょう。
確かに、ここ最近の試験結果では日本人における合格率が40%から50%ほどになっており、数値だけを見ると決して低すぎるとは言えません。
他の試験には合格率が10%を切ってしまうようなものもあるので、そういったものと比較すると合格のチャンスは十分にあると判断する人もいるはずです。
ですが、これに合格するためには最低でも1,000時間、平均的に1,200時間の学習が必要だとされています。
USCPA合格のための勉強時間
人によってスタートラインと確保できる勉強時間が違っているので、合格できるほどの学力を身につけられるまでの期間には差があるでしょう。
働いておらず勉強時間をたくさん確保できる人であれば、半年以内に学習が完了する事もあります。
けれども、実際に受験する人の多くは仕事をこなしながら勉強を進めていくため、最短でも8か月、一般的には1年半から2年以上の機関が必要だと言われているほどです。
残業が多い職場に勤めている人や休日出勤がある人、家族がいる事で自宅で学習時間を十分に取れない人などは2年以上の月日を費やして学習をする事になる可能性が高いと言えます。
学習時間をチェックしてみれば分かるように、短い期間でサッと取得できるものではありません。
なるべく早く取得したい場合は毎日何時間も勉強する必要があり、自分の好きな事や家族との時間を犠牲にしなければならない場合も多いです。
膨大な時間をかけて勉強しなければ合格が難しい事、それを達成するためにはたくさんの苦労がある事を知り、取りかかる前に大変さを理解しておく事が大切だと言えます。
USCPAを取得する費用
USCPAを取得するにあたって、たくさんの費用も必要となるでしょう。
費用を知らずに勉強を開始してしまう事は危険です。
学び始めてから費用が足りない事に気づき、結局受験できないという可能性もあります。
日本で受けられる試験の多くは数万円で試験を受ける事が可能です。
こちらの場合は1回の受験に最低でも30万円が必要となりますし、受験資格を得るためにも数万円必要となります。
4科目の試験を受けて合格する必要がありますが、不合格の科目があれば再受験を行わなければなりません。
再受験には7万ほどの費用が必要で、ストレート合格とならなかった場合はより多くのお金が必要となります。
そして、合格までに必要なお金はこれだけではありません。
単位要件を満たさない場合は然るべきスクールで単位を取るためにお金が必要となりますし、単位要件を満たしていても多くの人は教室に通ったりオンライン講座を利用したりしているので学習費用も発生します。
利用する講座や期間によってまちまちですが、30万円以上の受講料となる事が当たり前の世界です。
プランによっては50万円から100万円の受講料となる事もあり、受験料と合わせると50万円から150万円ほどの出費の可能性があります。
お金の事を考えても、簡単に取れる資格だと言う事はできません。
まとめ
グローバルに活躍できる人物になるためにUSCPAは最適な資格だと言えます。
今在籍している職場だけでなく、幅広い場所で活躍できるチャンスを手に入れる事が可能です。
大きく羽ばたきたいという夢を持っているのであれば、これを取得する事で夢が叶えられるようにする事をおすすめします。
しかしながら、合格するためには時間もお金もたくさん費やさなければなりません。
甘い考えでは目標を達成する事は到底不可能だと言えます。
事前にこの試験の厳しさを十分に知ってから受験に向けて取りかかるようにしてください。